会長挨拶


石油技術協会 会長 岩田 尊夫

このたび、石油技術協会会長を拝命いたしました国際石油開発帝石の岩田でございます。
会長就任にあたりましてごあいさつ申し上げます。

当協会は1933年に設立され、本年5月25日をもちまして87周年を迎えました。
このような由緒ある石油技術協会の会長として選ばれましたこと、重責に身が引き締まる思いでございます。また、前任の会長であられた浜田様には、これまでの2年間のご尽力に対し厚く御礼申し上げます。

さて、昨年10月の当協会秋季講演会でも強調されておりましたが、昨今のESG(環境・社会・企業統治)投資の世界的な広がりにより、企業活動に伴う温室効果ガス排出削減への要請が強まり、これによって低炭素社会構築に向けた、再生可能エネルギーの導入拡大によるエネルギー変革への動きが強まっております。加えて、今般の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う世界的な経済停滞と石油需要の大幅な減退、それに輪をかけた主要産油国の減産合意不成立をきっかけとした急激な油価下落など、石油・天然ガスの上流において我々を取り巻く状況は非常に先を見通しづらいものとなっております。ただし、このような中においても、今後も石油・天然ガスは世界のエネルギーの主役であり続ける可能性が大きく、その安定供給が強く求められているところであります。

当協会は「石油・天然ガスの採取事業にかかわる技術の進歩と会員相互の親睦を図るため」に設立されました。前述のように石油・天然ガスの継続的な安定供給が求められる中、その役割は今現在も変わっておりません。しかしながら、石油・天然ガスを取り巻く今日の環境、特に社会からの温室効果ガス排出削減への要請が強い状況下において、当協会には石油・天然ガスの上流技術に携わる研究者・技術者に講演会開催・学術誌発刊等を通じた技術交流や会員相互の親睦深化の場を提供することに加えて、より一層の社会とのコミュニケーション(社会への技術知識・理論の発信)活性化の拠点としての機能が求められています。この為、当協会の様々な活動や他の学協会との連携等を通じて、社会、とりわけ若い世代への働きかけを促進してまいりたく存じます。

先ずは、延期となった本年度個人講演会・シンポジウムの円滑な開催と、さらに当協会の今後の発展に向けて、関係者が一丸となって頑張ってまいりますので、皆様のなお一層のお力添えをいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
 

石油技術協会 会長 岩田 尊夫