A.やや専門的になるかもしれませんが①「石油鉱業便覧」石油技術協会(\10,000(非会員)、送料協会負担)刊②「鉱山保安テキスト-鉱場」鉱業労働災害防止協会 刊(「さく井」、「掘削」の章)などに主要掘削機器の説明があります。また、海外のものであれば
①A Primer of Oilwell Drilling (6th ed)

Petroleum Extension Service, University of Texas at Austin 2001, 208pp,

ISBN 0-88698-194-8 US$45

         http://www.utexas.edu/cee/petex/
②Gulf Publishinng CO.(WORLD OIL)発行のCOMPOSITE CATALOG(非売品?)
 THE COMPOSITE CATALOG of oilfield equipment & services
 Gulf Publishing Company Houston, TX 77252-2608
 Phone:713/529-4301   Fax:713/520-4433
 E-mail:info@CompositeCatalog.com/
 http://www.compositecatalog.com/
などがお役に立つと思います。

A."有機粗原料"なる用語は、工業レベルではそれほど厳密な定義付けはしていません。石油化学においてはあるプロセス(工程)の生成物が次工程の原料になっていきます。一般的には、石油精製の立場で言えば、石油化学への粗原料といえばナフサ(石油の留分)でしょう。石油化学では、このナフサから、中間生成物としてエチレン、ベンゼンを製造し、次工程の原料とします。

 ご質問の状況がはっきりしませんが、あるプロセス(工程)の生成物が次工程の原料になっていくという意味で、有機粗原料なる用語が指すものは場合場合(プロセス)によって違うと考えられますが、一般的には、石油精製の立場で言えば、石油化学への粗原料といえばナフサ(石油の留分)を指します。

A.ご質問の最初にある「原油採掘で油田が枯渇した後、周囲のオイルシェール(油頁岩)を乾留して原油を取り出す」ということは、行われておりません。

 油田に溜まっている油は、周囲、といってもかなり広い範囲にわたって分布している根源岩の中でできた油が、少しずつ貯留岩へ移動してきて溜まったものです。オイルシェールは、この根源岩の極端なケース(乾留して経済的に油を採れるくらいに高い含油率を示すもの)であり、油田の周囲にはオイルシェールが存在するということではありません。

 商業的には乾留して約10 ガロン/トン(約40 リットル/トン)以上の油が得られるようなシェールをオイルシェールと呼びます。またオイルシェールの商業化に関しては、露天掘りができなければ恐らく経済的には成立しないと思われます。露天掘り以外にルームアンドピラー方式(米国コロラド等)がありますが、これは山間地で露天掘りができない場所において行われるものであり所謂石炭の坑内掘りとは異なります。従ってオイルシェールの採掘は、地下数百メートルから数千メートルの深度に掘削された坑井により行われる油田とは、基本的に異なるものとなります。

 なお油田とは異なりますが、石炭層の表土としてオイルシェールが賦存するケースがあり(例えば中国・撫順炭田)、石炭の露天掘りで表土を取り除く際に、取り除かれた表土の有効利用として、これを乾留し油を得ることはあります。

 次にご質問の中の「どの程度原油が含有されているかの期待値を分析する方法」についてですが、オイルシェールからの含油率測定法としては、フィッシャーアセイ法が標準となっており、世界的に用いられてきました。 この方法により得られた値でオイルシェールの含油率が比較検討されています。この方法は、粉末試料約100g を乾留炉にセットし、プログラムされた昇温速度で加熱し500 or 550 ℃で或る一定時間保持したとき得られる油分、ガス分量を測定するもので す。なお、実際のオイルシェールから油を得る方法は、製鉄業で用いられているようなシャフト炉形式のものやセメント製造で用いられるキルン型など色々な方法があり、それぞれに特徴を持っています。

A.現在の石油地質学では、石油は生物の屍骸が分解される過程でできるものが大部分であるとするのが主流の考え方(有機起源説、続成作用後期成因説=ケロジェン説)です。(わずかではありますが、生物が石油を作り出す例もありますし、マントル起源の水素により石油が出来ること(無機起源説)も完全には否定できません)

 さて現在のところ有力な石油生成のシナリオは、生体高分子(生物の遺骸を構成する有機物)が分解される。 次にその際の残りの分子を中心に、重縮合を繰り返し巨大分子(geopolymer 、ケロジェ ン:kerogen と呼ぶことが多い)ができる。(従ってここまでは分子量の減少後、一旦 増加が起きることになります。埋没・続成の早期段階、100℃以下の世界です) さらに埋没して熱が加わると今度はこのケロジェンが分解を始め、切れやすい結合が切れ大きな分子(つまり原油)が放出され(もちろん少しながらガスも放出されます)、温度上昇につれより切れにくい結合が切れてより小さな分子(軽質な油やガス)が放出されると同時に、前の段階で出来た油分子も分解してより軽い油やガスへと変化していきます。

(従ってこの段階ではケロジェンやそれから放出する炭化水素の分子量は減少していく 過程であるといえます) 実際に発見されている炭化水素鉱床(油ガス田)は、深い、つまり温度が高いほどガスが多い傾向にあります。なお、石油生成に関する図書を、ご参考までに以下に記載しておきます。

●入門編
・よみがえる分子化石(秋山雅彦著、共立出版)
●専門書
・Petroleum Geochemistry and Geology 2nd editionHunt(1995)
 Freeman and Company (最も新しい教科書)
・Petroleum formation and Occurrence 2nd editionTissot(1984)
(有機地球化学中心の有名な本)等
●当協会発行図書
・石油鉱業便覧(1983 )
・最近の我が国の石油開発(1993 )
 (こちらはやや古いのですが、本質は変わっていませんので、 参考になるかと思います。教室で購入していただけると幸いです。)

A.・公表されており、一般の方が容易に手に入れることが出来る
・他業界の方にわかりやすい
・現状の技術だけでなく、掘削技術の変遷(進歩)が書かれている

上記のことに留意して検討した結果、以下の本を推薦します。

1.オイルフィールド・エンジニアリング入門
-石油・天然ガスを開発する-
山崎 豊彦 編
海文堂定価2、575円

2.石油開発技術のしおり
石油鉱業連盟
定価 500円
(当事務局にお問い合わせ頂ければ、手配致します。)

3.「燃える水」東方書店1993 猪間明俊訳
(この本は中国の掘削・開発の歴史について紹介したものですが
特に掘削の歴史の古い方についておもしろい情報が得られると思います。)

A.単位質量(たとえば、g,lbm)の物質の温度を、単位温度(たとえば、K,°F)だけ上昇させるのに要する熱量を「比熱(単位はJ/K・g,BTU/lbm・°F)」と言います。

比熱は、温度環境によって変化しますが、例えば、100°Fくらいの液体では、水の比熱は、約1 BTU/lbm・°F。油の比熱は、種類によりますが、約 0.57~0.65 BTU/lbm・°Fくらいですので、同じ重さの油と水があれば、油の方が早く温まることになります。
ただし、タンク内では、油と水は分離して、水が下、油が上になりますので、この場合は、タンクを下方から暖めると、油は、水を介して温まることになります。
「熱伝導率(物体内部の等温面の単位面積を通って垂直方向に単位時間に流れる熱量と、その流れ方向に沿った温度勾配との比のこと、熱伝導率の高い物質を良導体、低い物質を絶縁体という。単位は、例えば、kcal/m・hr・K,BTU/ft・°F・dayなど)」が水(温度によるが、7~9.25BTU/ft・°F・day程度)の方が油(温度・種類によるが、1~2.4BTU/ft・°F・day)より大きいので、水には熱がよく伝わり、上層の油には、よく伝わらないことが影響していると考えられます。

A.石油公団編「石油用語辞典(増補改訂版)」によると、原油、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油、重油は以下のように説明されています。
また、これら製品の油種区分についてはJISにより詳細に規定されています。詳しくはJISの規格をご覧下さい。


原油
原油は、化学的には沸点がそれぞれに異なる多種の液状炭化水素の連続的混合物を主成分とする、一般に黒褐色粘ちゅうな液体であって、加熱・分解することにより石油ガス、ナフサ、灯油、軽油、残留油、パラフィン、アスファルト等のガス体、液体。個体の各種中間製品ないし石油製品に分かれる。

ナフサ
ナフサという名称は、ペルシア語のnaftに語源を持ち、米国では重質ガソリンを意味することが多いが、我が国では粗製ガソリン(半製品ガソリン)の意味に用いることが多い。沸点範囲は30~200℃程度である。

ガソリン
原油から得られる常温で液状の最低沸点留分(30~220℃)の石油製品をガソリンという。

灯油
灯油は、比重0.78~0.83程度、沸点範囲145~300℃程度の留分で、主として水素化精製により硫黄分等の不純物を除去・精製した無色又は淡黄色、透明の石油臭を持った製品である。

軽油
原油蒸留の採、灯油留分の次に流出する無色ないし蛍光色を帯びた茶褐色の油で、比重が0.805~0.850、沸点範囲が180℃~350℃程度の石油製品である。

重油
重油は、褐色又、黒褐色の重質油で、比重は0.82~0.95程度、発熱量は10,000~11,000kcal/kg程度である。重油の成分は炭化水素が主な物で、若干(0.1~4%程度)の硫黄分および微量の無機化合物が含まれている。

A.油層工学やEOR技術に関する参考書・資料として以下の6冊をご紹介します。

油層工学に関する参考書・資料
1 石油鉱業便覧                    石油技術協会編
2 石油鉱業の技術講座       石油公団・石油開発技術センター編
3 Fundamentals of reservoir engineering, L. P. Dake,Developments in petroleum science 8, Elsevier

EORに関する参考書・資料
4 CO2 Flooding Reprint, No.51, SPE REPRINT SERIES, SPE
5 Enhanced Oil Recovery, Don W. Green and G. Paul Willhite, SPE
6 Enhanced Oil Recovery, L. W. Lake, Prentice Hall

石油技術協会の資料については、事務局にお問い合わせいただければご購入が出来ます。
なお、SPEのアドレスは、https://spestore.spe.org
石油公団のアドレスは、http://www.jnoc.go.jp/になります。

A.このホームページは、当協会を代表して石油・天然ガスの探鉱開発技術の啓蒙を主目的としており、残念ながらのご質問は私どもの担当範囲を少し越えているかと思います。
既にお調べになっておられるかもしれませんが、石油備蓄基地・タンク(石油の貯蔵地)に関しましては紹介リンク先の石油公団(http://www.jnoc.go.jp)へ、精油所に関しましては石油連盟(http://www.paj.gr.jp)にお問い合わせ頂くのが適当かと存じます。
詳細については、上記の石油公団にお尋ねするのがよろしいかと思います。
ご質問を頂きましたのに、ご期待に添えず申し訳ありません。また、回答が大変遅れたことについても深くお詫び申し上げます。

A.このホームページは、当協会を代表して石油・天然ガスの探鉱開発技術(石油業界のいわゆる上流部門)の啓蒙を主目的としており、残念ながら、ご質問は当業界の下流部門(輸送・精製・販売)に関することで、私どもの担当範囲を少し越えているかと思います。

1. 軽油や精製に関しては、石油連盟のホームページ(paj.gr.jp)にある最新データライブラリー、或いは、PennWell社 Oil & Gas Journal DataBook等にお問い合わせ頂くのが適当かと存じます。

2. 硫黄分に関しては、下記のように回答します。
日本の原油輸入量の86%程度を占める中東の原油は一部を除いて、硫黄含有量が1.0wt%以上を示し、多いものでは3.5wt%に達します。またベネズエラ、メキシコ等で産する原油の一部やカナダのアルバータ州で産する原油に硫黄分の高いものが知られています。一方、北海、アフリカ、東南アジア/オーストラリア原油は一般に低硫黄とされています。EUは低硫黄原油の比重を高めることで2000年規制をクリア出来るとしていますが、中東原油への依存度が高い日本では難しいかもしれません。
また、次のサイトに(http://www.emis.platts.com/thezone/guides/platts/oil/crudeoilspecs.html)、原油の硫黄分、および低硫黄原油の例が出ていましたので、参考にして下さい。

A.石油開発業界では、採掘という言葉は用いず、「石油を生産する。」あるいは「坑井を掘削する。」というような言葉を用います。従いまして、採掘という言葉が、石油を生産する(採油)場合を意味するのか、石油を生産するための坑井を掘削する場合を意味するのか不明でありますが、下記のように回答します。
一口に油田といっても、巨大油田と呼ばれる可採埋蔵量で5億バーレルを超えるようなものから、ストリッパーウエルと呼ばれる日産10バーレル以下の小規模な坑井(非常に浅い坑井)からの生産まで千差万別で、一般的にどの程度かというのが非常に難しいです。イメージとしてどの程度かということで、以下にお答えします。
油田の操業期間ですが、生産期間は10年から20年で、実際に坑井(生産井)を掘削する期間はその前半のせいぜい数年です。
坑井の掘削に使用される燃料に関していえば、掘削にはリグと呼ばれる掘削装置のパッケージが使われますが、6000m程度まで掘削できる能力のリグで、20kl/日程度の軽油を消費します。生産操業では、どのような処理施設かによって大きく異なりますし、供給源も電力・生産ガス・油と多様であったりしますが、国内のある例できわめてラフな概算を行った数字では、生産されるエネルギーの1-2%程度のエネルギーを使っています。燃料の調達は、軽油や電力を市場から調達するか、生産されるガス・油を自家消費(自家発電も含めて)するかです。
掘り出される岩石の量としては、5000mの坑井では1000m3/1坑井程度になります。従って油田全体で掘り出される量は、この数字に坑井数をかければ良いわけですが、その数は当然油田規模に左右されますが、中規模の油田では10坑程度掘られることは普通です(後に紹介します本などにも紹介されています)掘り出される岩石は当然その地域の地下地質を反映するわけですが、砂岩・泥岩が圧倒的に多いということはいえます。
掘削中は地層の中から流体が流れ出さないようにしていますので、地下水が取り出されるのは、油・ガスに随伴する形で地層水が生産される場合です。そして生産に伴い、貯留層での油水境界面が上昇する結果、随伴する水の量は増大していきます。操業初期では総生産量に対して1%以下というのが普通ですが、操業末期になりますと何十パーセントということもあります
廃棄物の処理では、掘削中の掘り屑については、固化処理後産業廃棄物として管理型処分場に埋設されるのが一般的です。生産された水に関しては、処理をして河川に放流するか地下に還元圧入処分をします。
もし、研究上の理由により石油開発全体の内容・流れをお知りになりたいのであれば、下記をお読みになるとよろしいかと存じます。
これらには、油田の規模、装置・機器、地層水等の説明があります。また、石油開発のことが判りやすく書かれておりますので、○○様の研究の一助となると思います。

1.オイルフィールド・エンジニアリング入門
-石油・天然ガスを開発する-
山崎 豊彦 編
海文堂
定価2、575円

2.石油開発技術のしおり
石油鉱業連盟
定価 500円
(当協会事務局にお問い合わせ頂ければ、手配致します。)

3.石油鉱業便覧
石油技術協会
(当協会事務局にお問い合わせ頂ければ、手配致します。)

A.石油井を掘る費用は、深度、海か陸上か、自然環境等、さまざまな条件により千差万別です。
例えば、日本の陸上で深度数百m程度の井戸を掘るならば、数千万程度の費用ですむでしょう。逆に、水深1000m以上の海域で、深度数千mの井戸を掘るとしたら、数十億円の費用は覚悟しなければいけないかもしれません。
採掘のライセンス料、も契約条件により大きく変わります。
契約形態については、当協会発行の石油鉱業便覧に数ページほど紹介してあります。

具体的な例は、情報誌(Oil and Gas Journal、Hart's E&P等)に出るケースもあります。情報誌に掲載される鉱区入札案内などに応募して資料を入手する、あるいは情報を専門に取り扱う会社にアクセスする(例えば当協会の賛助会員となっているIHS Energy Group) 、大使館に問い合わせるといった方法も考えられます。
とはいえ、一般に石油の発見される可能性のある国で、ライセンスを取得しようと思えば、億単位のお金は覚悟しなければならないと思います。

以上は、一般的なお話で、もっと具体的なことをお知りになりたい場合はもう少し条件をしぼってくださるようお願いします。

A.世界では日産2650万バーレル程度生産されています。その内約12%はサウジアラビア が生産しております。原油の性状は国や地域によって様々です。不純物の割合も様 々で、その含有量や原油の比重、組成などでも価格が異なりますので、商品価値のある原 油、無い原油の比較は難しいように思います。

なお、詳細に付きましては石油連盟のホームページ(http://www.paj.gr.jp)にある最新データライブラリー、または石油公団のホームページ(http://www.jnoc.go.jp/)内エネルギー統計、経済産業省の統計のコーナー(www.meti.go.jp/statistics/index.html)或いは、PennWell社 Oil & Gas Journal誌(http://ogj.pennnet.com/)をご覧下さい。

A.このホームページは、当協会を代表して石油・天然ガスの探鉱開発技術の啓蒙を主目的としており、残念ながらご質問は私どもの担当範囲を少し越えているかと思います。
石油連盟(http://www.paj.gr.jp/)、エンジニアリング振興協会(ENAA、http://www.enaa.or.jp/) の石油開発環境安全センター、もしくは次のホームページのリンク集(http://www.teikokuoil.co.jp/company/links.html)にある石油会社にお問い合わせ頂くのが適当かと存じます。
ただ、協会誌第65巻第2号に掲載の「海洋石油開発における危機管理」、協会誌第65巻第2号に掲載の「HS&Eに関するシンポジウム」が宗様の参考になるかもしれませんので、お知らせいたします。

A.国内掘削に関しては、石油資源開発株式会社、帝国石油株式会社及び石油公団の坑井深度が、当協会発行の石油技術協会誌(巻末)に掲載されております。
他に、天然ガス鉱業会(〒105-0001 港区虎ノ門1-17-1 第5森ビル2F 電話:03-3501-1396)発行の「天然ガス資料年報(非売品)」も参考になるかと存じます。
また、当協会ホームページの石油技術協会作井技術委員会の掘削ギネス(http://www.japt.org/html/iinkai/drilling/guinees/menu2.html)も参考になるかと存じますので、紹介させて頂きます。

A.「坑井間震探」は、正確には「坑井間地震探査」と言います。
これは、名称どおり、隔たって掘削された2本(或いは複数)の坑井の 間の地質構造を地震波を利用して調べる方法です。
例えば、石油開発のために隔たった2本の坑井を掘削した場合を考えて下さい。一本目は立派なガス層が確認できたが、他方ではガス層が確認きなかったとします。地表に震源と受振器を設置した「地震探査」の結果は、ぼんやりしていて、ガス層がどこで途切れているのか解かない合があります。これは、探査分解能の問題であると考えられます。

「地震探査」よりも分解能が高い方法として、質問のありました「坑井間震探査」が挙げられます。この方法は、探査範囲はより狭い範囲(坑井間)に定されますが、「地震探査」よりも短い波長の地震波を利用することで分能を大きく向上させることができます。
この方法では「地震探査」の発震源と受振器に相当する坑井内震源と坑井内受振器をそれぞれ異なる坑井に設置します。これらは「発震井」あるいは「受振井」等と呼ばれています。そして、発震井で地震波を発生、坑井間を伝播させ、受振井で記録します。発震深度、受振深度の範囲および間隔は、探査の目的に合わせて設定します。
地質構造は得られた記録を解析することで推定されます。解析の方法としては、
・ 坑井間を地震波が伝播するのにどのくらいの時間を要したかを記録から読み取り、その伝播時間から地震波の伝わる速度の分布を推定する方法
・ あるいは地層境界で反射する反射地震波を解析する方法等があります。
解析の詳細は省きますが、前者は医療分野で実施されている CTスキャンに類似した方法であるといえます。
先の例でいいますと、ガスを含んだ地層は含まない地層に比べて地震波の伝播速度が異なる場合が一般的です。このため、速度の分布からガス層の広がりを推定することができます。

なお、以下のような文献をご参照願います。
 ・石油技術協会、1993:最近の我が国の石油開発 P160坑井間物理探査
 ・物理探査学会、1998:物理探査ハンドブック、手法編、第15章ジオト
  モグラフィー

A.三葉虫は古生代(約5億4千万年前~2億5千万年前)の生物ですから,20億年前には まだ地球上に出現していませんでした.ですから,ご質問を「20億年前の地層から石油ができたか?」と「三葉虫などの動物から石油ができたのか?」という2点に分けて回答させて頂きます。
まず,「20億年前の地層から石油ができたか?」ですが,現在確認されている最古の石油は14億年前のものです.それ以前の地層からも石油ができたかもしれませんが,現在鉱床や油徴として確認されていません。
ほとんど例外なく,石油は地質時代の生物の遺骸が,長い年月の間に熱を受けて,化学反応を起こしながら変質したものです。元となった生物は時代によって異なる場合があり,主に菌類や藻類しか存在しなかった先カンブリア代(約5億4千万年前以前)では,これらが起源になったと考えられます。この時代の地層を分析した例では,含まれる有機炭素量にはかなりバラつきがあるとのことなので,良好な地層からは当然石油ができたと想像されます.しかし,長い年月の間の地殻変動で,多くの鉱床は破壊されてしまったのでしょう。
したがって,「最古の石油は20億年前」ということであれば,誰かが新たに発見(発表)したものか,またはその可能性を報告したものか,あるいは何かの間違いということでしょう。
次に,「三葉虫などの大型の動物から石油ができたのか?」ということですが,食物連鎖から明らかなように,生物は一次生産者から高次の消費者になるに従って,その数,量ともに減少します。結果的に,地層に取り込まれる有機物も,一次生産者である藻類や陸上の植物片の量が多くなります.したがって,石油の多くもそのような生物に由来しています.また,動物の肉体組織がそのまま地層中に保存されることはなく,細菌によってほとんど分解されますので,分解で生成した化合物がやがて石油に含まれるようなことがあっても,ごく微量であり,それを識別することもできません。
したがって,大型の動物から大量の石油ができたという可能性はほとんどありません。
なお参考文献としては、石油関係のデータベースによれば、上記の14億年前の油に関する報告(オーストラリア北部のMacArthur basin)が、ロシア語では出ているようですが詳細はわかりません。
また総説としては、Petroleum Geochemistry and Geology second edition,John M. Hunt (出版社)Freeman 例えば p.13 -18 が参考になるかと思います。
一般向けとしては、「地球ってなんだろう 環境変動46億年のメッセージ 」鈴木宇耕 ダイヤモンド社 が参考になるかもしれません。

A.天然ガス地下貯蔵の関係で、一般的に使用されている文献には下記のようなものがあります。
Under Ground Storage of Natural Gas , M.R.Tek,, Gulf Publishing

SELECTED COMMERCIAL ASPECTS OF UNDERGROUND GAS STORAGE Vol.1&Vol.2 GCA

UNDERGROUND STORAGE OF NATURAL GAS AND PIPELINES IN EUROPE (WITH EMPHASIS ON NORWEGIAN, RUSSIAN AND NETHERLANDS GAS SUPPLIES) VOLUME 1, VOLUME 2 GAFFNEY, CLINE & ASSOCIATES

UNDERGROUND GAS STORAGE IN THE WORLD A new era of expansion, CORNOT-GANDOLPHE

Gas Research Institute / Development of Improved Technologies and Techniques
for Reducing Base Gas Requirements in Underground Gas Storage, Facilities: Simulation Study of Hanson Field Gas Storage Reservoir Final Report(1989/5 ̄1989/11) Gas Research Institute

Gas Research Institute / Field Implementation Plan For Inert Base Gas Use In Underground Storage Fields In The United States Final Report (1986/9-1989/4) Gas Research Institute

UNDERGROUND STORAGE OF FLUIDS, DONALD L. KATZ, KEITH H. COATS

A.ご質問におけるoil productionとは、通常に生産される原油です。
また、地下で気体(gas)で存在している炭化水素が地上に産出されると、圧力と温度の低下で液体に変化するものをコンデンセート、またはコンデンセート油といいます。
つまり、condensate productionとは、地下のガス層が地上に産出されると液層であるコンデンセートとなり生産されることです。
また、oil and condensate productionとは、特に軽質な炭化水素分に富む(volatileな)油田から、oilとcondensateがともに生産される場合を指していると思われます。

A.1. 海洋の石油・ガスの生産設備の夫々の特性について(適正環境条件、コスト面、技術面など)
1) パイル固定式(ジャケット)
・ 現在最も数多く適用されている。平穏な海域においても、北海などの厳環境の海域においても適用が可能である。
・ 環境条件によって、デザイン、コストが大きく変わる。水深が浅く平穏な海域では簡易なジャケットが用いられることが多く、また厳環境の場合や水深が深い場合は頑丈なジャケットが用いられコストも高い。
・ 水深が深くなると著しく経済性が悪くなり、他のタイプの生産システムに対する優位性が無くなる。適用水深は0m~300mとされる。現在の最大設置水深の記録はShell社のメキシコ湾Bullwinkleプラットフォームで412mである。
・ 水深が深くなると固有周期が問題となる。(次のコンプライアントパイルドタワーを参照。)
・ 海上坑口(サーフェスに坑口がある方式)が一般的である。貯油機能はない。
2) パイル固定式(コンプライアントパイルドタワー)
・ 比較的水深の浅い海底油田で広く用いられてきたジャケットプラットフォームは、剛性が高く、その固有周期が、波の卓越周期に対して、充分短かった。しかし、水深が増大すると、ジャケットの固有周期が波の卓越周期に近づき、共振により構造部材の変動応力が大きくなり疲労強度も問題となる。対策として、ジャケットの剛性を高めて固有周期を短くするとジャケットの重量が増大しコストが増大する。逆に固有周期を長くすることが研究され、固有周期が波周期に較べて2 ~4 倍長い構造物のコンプライアントパイルドタワーが開発された。
・ インストールに課題がある。例えば水深が1,000mの場合、プラットフォームの長さも1,000mが必要となる。この長さの輸送船は存在しないので、プラットフォームを3個程度に分割して輸送し、ロケーションで組み立てる必要が出てくる。さらに上載設備をロケーションで搭載しなければならず、これらのインストレーションコストが大きく、浮遊式に比べると経済性が劣る。
・ 水深300m~1,000mで適用される。現在の最大水深の記録は、Texaco社のメキシコ湾Viosca Knoll 786鉱区のPetroniusプラットフォームが535mである。
・ 海上坑口が一般的である。

3) 重力式
・ 重力式プラッフォームは、自身の重量で固定される。
・ コストは相当高い。
・ コンクリート製であることが多く、北海のフィヨルドで建造される。
・ 現在の最大水深の記録は、北海Troll AのHordaプラットフォームが水深303mである。
・ 海上坑口が一般的である。貯油機能がある。

4) ジャッキアップ式
・ 掘削リグのジャッキアップに生産処理設備を搭載したプラットフォームであり、ウェルヘッドジャケットと組合せで用いられることが多い。
・ 本格的な生産システムとしてよりも、油田の大きさを把握するための早期生産システムに適用されることが多い。
・ 適用水深はジャッキアップリグの適用水深と同じく、100m程度と考えられる。

5) FPSO
・ 平穏な海域においても、北海などの厳環境の海域においても適用されている。
・ FPSOは、各々、既存(中古)のタンカーとを改造して利用でき、製作期間やコストを短縮できる。(実際に、新造より改造がはるかに多い。)
・ 設備が完成した状態で曵航・設置できるため、海上の設置・試運転の期間が短く、生産開始までの期間が短い。従って、開発資金の回収が速い。
・ 水深の増加に対する建造コストの増加が小さい。
・ 海底坑口システムとフレキシブルライザーの適用が一般的である。
・ 貯油機能があり、シャトルタンカーに洋上出荷できる。
・ 再使用もよく行われる。
・ 適用水深は数10mから2,500mとされる。最大水深での適用例は、ブラジルRoncador油田でのSeillean FPSO の1,853mであった。但し、これは早期生産システムとして適用された。
・ なお、生産処理設備のないFSOもある。

6) TLP
・ 船体動揺が小さい。
・ 大水深の厳しい海象条件に適用でき、メキシコ湾と北海にある。
・ 海上坑口が一般的である。しかし、海底坑口方式を採用するTLPもある。
・ FPSOやSPARと比較すると、コストが高い。
・ 掘削装置を搭載することが多い。
・ 貯油機能がない。
・ 適用範囲は、300m~1500mとされる。最大水深での適用例は、Shell社の水深980m のRamPowell TLPである。
・ なお、生産処理設備のないTLWP(Joliet)、或いは、海底坑口システムを適用したMini-TLP(Moses等)もある。

7) FPS(セミサブ式)
・ 大水深や海象条件の厳しい海域にも適用できる。北海及びブラジル沖に多い。
・ セミサブリグを改造して生産処理設備を新たに搭載するケースが多い。
・ 貯油能力がない
・ 海底坑口方式およびフレキシブルライザーの適用が一般的である。
・ 最大水深での適用例は、Petrobras社のブラジルRoncador油田のPetrobras36で水深1,360mであった。

8) SPAR
・ 船体動揺が小さい。
・ ライザーはフレキシブルライザーではなく、リジットライザーを用いており、エアカンの浮力により自立している。ライザーの直上に海上坑口を搭載する。
・ 比較的新しいコンセプトで、様々なデザインが提案されている。
・ 貯油機能も付加できるが、実際に貯油されたことはない。
・ 適用水深は1,000mから2,500mとされる。最大水深での適用例は、Exxon社East Breaks 945にあるHooverの水深1,462mである。

2. 上記方式の中で現在主流となっているのはどの方式ですか
・ ジャケット:浅海では簡易なジャケットが最も多く使われている。
・ FPSO:比較的浅い水深から大水深まで幅広く適用されている。パイプライン網のインフラがない海域では導入しやすい。

3. また特にFPSO、TLPで必要とされる基幹の技術はどういうものなのですか(たとえば係留技術など)

FPSO
・ ターレット、スイベル
・ フレキシブルライザー、サブシーウェルシステム(FPSOの場合、船体は廉価で建造できるけれども上記のサブシステムが高価である。)

TLP
・ テンドン(浮体を係留するためのスチールパイプ製の係留索)。大水深になればなるほど重量増大を招き、大きな課題となる。また、テンドンの設置コスト、テンドンのスプリンギング現象、リンギング現象も課題とされる。

(参考:海洋工学ハンドブック 石油公団技術部偏、Offshore issued by Pennwell October 1998)

A.現在、石油・天然ガス開発において主流となっている坑井掘削方法は、中空の鋼製パイプ(ドリルストリングと総称する)の先端に取り付けた掘削ビットに荷重と回転を与えて岩石を掘り進むロータリー掘削法です。ドリルストリングの自重に対してドリルストリングの吊り下げ荷重を調整することによって荷重を加え、地上の回転装置でドリルストリング全体に回転を与えます。また、掘削泥水(でいすい)と呼ばれる粘性の高い流体を坑井内に循環し、これを運搬媒体として掘削した岩石の破砕物(掘屑、ほりくず)を地上まで運び上げます。
泥水は地上からドリルストリングの中を通って坑井の底(坑底)に達し、ドリルストリングと坑井の間の隙間を通って、掘屑とともに地上に戻ってきます。
したがって、一般的なロータリー掘削の櫓には
- ドリルストリングなどを昇降するための巻上げ昇降装置
- ドリルストリングに回転を与えるための回転伝達装置
- 掘削泥水を循環するための装置
- 坑井内の圧力異常による暴噴を防止する装置

などが備えられています。巻上げ昇降装置は、滑車とワイヤー、パイプ類を吊り下げるフック、ワイヤーを巻き取るドラムなどから構成されます。定滑車を支えているのが櫓です。ワイヤーを繰出したり巻取ったりすることによって動滑車とフックが櫓の内側で上下します。ドリルストリングを坑井に昇降する際には、通常、長さ約27mを一単位として鋼管を切り離したり接続する作業を櫓の内側で行います。このため、石油坑井掘削では高さ40mを超える大きな櫓を用います。また一般に、より深い坑井を掘削するにはより大型の(あるいは、より大きな吊り下げ荷重能力を持った)掘削櫓が必要になります。
さて、石油・天然ガス開発において掘削される坑井は、その目的によって次のように分類できます。
- 試掘井(油層が存在するかどうかわからない場所で油層を探すために掘られる坑井)
- 探掘井または評価井(既に存在がわかっている油層の広がりや諸特性を調べるための坑井)
- 開発井または採掘井(既に存在がわかっている油層に対してそこから原油やガスを採収するための坑井)

試掘井と探掘井をあわせて探鉱井と総称します。探鉱井も開発井も、油層(原油やガスが埋蔵している地層)に到達することを目的として地上から坑井を掘削するわけですから、これらの坑井掘削に用いる方法および装置は基本的に同じです。

目的の油層まで掘削が終了すると、探鉱井の場合は、掘削に用いた装置をほぼそのまま使って油・ガスの産出能力試験や地層試験を行います。開発井の場合は、さらに生産用のパイプを坑井内に設置し、油層から原油が効率よく流れ込むように油層部分に仕上げ処理を行います。同時に、地上の坑井入口(坑口)にクリスマスツリーと呼ばれる流量調整弁などを組み合わせた装置を取り付けた後、掘削櫓は撤去されます。

ちなみに櫓ではありませんが、アメリカ映画などで目にする馬の首のようなビームがシーソーのように上下運動している装置は、サッカーロッドポンプといって、坑井内でピストンを往復運動させて原油を人工的に汲み上げる装置です。

言葉だけの説明ではなかなか分かりづらいと思いますので、図解の豊富な「石油開発技術のしおり」などを参考にされるとよいと思います。

最後に、新潟県新津市の石油の里というところに石油の世界館という博物館があります。Q&A[一般03]に紹介してあるホームページを参照してください。石油坑井掘削では現在ほとんど行われていない綱掘り(ケーブル掘削)の櫓の模型なども展示されているそうです。

A.お問合せの件、企業にとっても秘密の部分もあり、おおまかな答えとさせていただきます。
① 以下の2つが主な供給ソース(インドネシアではおそらく2つのみ)
東カリマンタンのマハカムデルタ周辺(バダック、ハンディル、ブカパイ油ガス田等)
 国際石油開発㈱(旧インドネシア石油)のHP(http://www.inpex.co.jp/)にはかなり詳しく紹介されて います
北スマトラ・アチェ州のアルンガス田
 例えば、エキサイトでアルン・ガスで検索しますと、アルンLNG契約の記事が出てきます。

②個々のガス田の生産量はふつうは公開されていませんが、前出の国際石油開発㈱のHPには掲載されています。
  日本への輸出量(20年程度の長期契約で固定されているのが普通)は下記の参考資料をご参照ください。

③現在のところ、輸出向けになりそうな大きなガス田は発見されていません。
 比較的大きなもの(埋蔵量1tcfクラス)として、Pagerunganというガス田があるようです。
 一般の情報ソースとしては、例えば、Oil & Gas Journal のHP等があります。

さらに、石油公団のホームページ内海外の石油/天然ガス開発コーナーのプロジェクト一覧(http://www.enecho.meti.go.jp/faq/index.htm)に
インドネシアにおけるガス開発プロジェクトの生産量および輸入量が載っております。

また、石油鉱業連盟(〒100-0004 東京都千代田区大手町1-3-2 経団連会館17階(石油鉱業連盟内) 電話:03-3214-1701)発行の「わが国石油・天然ガス開発の現状(非売品)」、
天然ガス鉱業会(〒105-0001 港区虎ノ門1-17-1 第5森ビル2階 電話:03-3501-1396)発行の「天然ガス資料年報(非売品)」、
石油開発資料(石油通信社 ¥3800)連絡先:3591 8351も参考になるかと存じますので、ご紹介させて頂きます。

A.1.プランジャーポンプ
プランジャーポンプというのは、サッカーロッドポンプの先端につけられるポンプのことです。プランジャーとはピストンの事ですからピストン式のポンプです。サッカーロッドのサッカーとはSuck(吸い込む)、ロッドはRodですから吸い込み棒とでも云う意味でしょうが、プランジャーポンプを着けて、鋼製の棒を使ってピストンを上げ下げして油を汲み上げるシステムをサッカーロッドポンピングと言います。

2.オハの写真
「朝日新聞」の北海道版に出ていたオハの写真の針山について、年配の方までいろいろな方に聞きましたが、写真が不鮮明でよく判りません。年配のかたに聞いたのは、写真にある技術が古い技術であり、現在ではあまり馴染みがないからです。
石油を輸送するパイプラインもあり、石油貯蔵用のタンクもあり、写真の針山は石油の油田だと考えられますが、針山の全ての柱が坑井ではないと考えられます。

一部に斜めの支柱があるのは、ポンピングユニットの支柱ではないでしょうか。それ以外のシングルポールは、水平にワイヤーで引っ張るシステムの柱かもしれません。あるいは電柱かもしれません。(図2参考)

日本の油田の写真が下記のアドレスにあります。ご参考になれば幸いです。
http://www.os.rim.or.jp/ ̄hira/j/menu.html

A.下記のホームページサイトで、ガスハイドレートの現状・実用化が公開されております。
これらにより、現状・実用化が把握できるかと存じます。
1.石油公団のホームページ内のメタンハイドレート関連記事
http://www.jnoc.go.jp/c_methane.html

2.経済産業省のホームページ内のメタンハイドレート関連記事
http://www.meti.go.jp/topic/data/e20205aj.html

A.油・ガス田から産出される鹹水(地層水)は、地層の粒子間に分布する間隙水で す。もともとは地層が堆積した際の海や湖沼、河川の水が堆積物の粒子間に取り込ま れたものです。しかし、堆積物が地下に埋没し、固化する過程で堆積物との化学反応 や微生物の活動などにより、あるいは周辺の地層水や天水(雨水)と混ざり合うこと により、地層水の化学組成は、当初のそれから変化していきます。したがって、一般 には、地層水の組成は海水のそれとは異なっており、また地層水の中でも、地域や深 度により組成は異なります(*1)。
日本の油・ガス田の場合、大部分の地層水が海水起源と考えられていますが、塩素イ オン濃度は数1000から30,000ppm(*1, 2)と、海水のそれ(19,400ppm)とは異なっ ています。また、深度が深くなるにしたがって、濃度が小さくなる傾向がみられま す。他の化学組成では、海水と比較してカルシウムイオンやヨウ化物イオン、臭素イ オン、有機酸が多い、マグネシウムイオンや硫酸イオンが少ないなどの特徴があります。

次に、「太古の微生物が含まれていないか」というご質問ですが、「太古の微生物 の痕跡がのこっているか」という意味であれば、上述の有機酸やヨウ化物イオン(藻 類が起源と考えられている)、硫酸イオンの減少(バクテリアの分解によると考えら れている)などが間接的な痕跡といってよいと思います。
「太古の微生物が現在鹹水中に生きのびて住んでいるか」という意味ですと、地層 の中は一般的に自由な酸素がない還元状態ですので、酸素を必要とする生物は住むこ とはできません。ご指摘の、ブラックスモーカーの近くに住むチューブワームが体内 に共生するイオウ酸化細菌は、堆積物の間隙水中から取り込んだ(あるいは海水中の メタンを硫酸還元菌が硫酸還元して生じた)硫化水素を海水中の酸素を使って酸化し ているので、地層中では生き延びることはできません。
一方、地層の中には嫌気環境で生きられる多くの微生物が住んでいます。温度で10 0℃以上、圧力で1000気圧、深度では海底下800mまで微生物がいることが知られてい ます。そのバイオマスは海水中のものより2桁多いという推定値があります。ただ し、代謝速度は遅く、栄養があるときだけ
増殖し、ないときは休眠しているようです(*2)。
地層中の嫌気微生物の代表的なものとしてメタン生成菌があります。日本近海にも 多量に賦存すると考えられているメタンハイドレートは、その大部分がメタン生成菌 起源です。メタンハイドレートの炭素量は地表と土壌中のバイオマスの炭素の4から 8倍という巨大な量です。
(*1) 石油技術協会(1983)石油鉱業便覧
(*2) 天然ガス鉱業会・大陸棚石油開発協会(1992)日本の石油・天然ガス資源
(*3) D'Hondt et al. (2002), Science v.295, p.2067-2070

その他参考文献;
Developments in Petroleum Science 1 Geochemistry of oil field waters Elsevier 1975

石油技術協会誌
32巻5号 「日本における油田・ガス田塩水の地球化学的研究」 1967
51巻2号 「新潟地域油・ガス田付随水の水素および酸素の同位体組成」 1986

北海道立地下資源調査所報告 65号
 「北海道中央部新第三系堆積盆の塩水について」

A.「石油」といってもガソリン、灯油、軽油等がありますし、これら石油製品の元となる原油も「石油」と呼ばれることがあります。

この「石油」が燃えたとき生成する二酸化炭素の量(排出量)は、燃えた「石油」に含まれる炭素(C)の量がすべて酸素(O)と反応して二酸化炭素(CO2)になるとして計算されます。

ですから燃やす石油に含まれる炭素の量を測定し求める必要があります。

実際に私たちが二酸化炭素の排出量を計算するには、測定データー等に基づいて環境省が作成した各製品の「排出係数」を用いて算出するのが一般的です。

http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/kento/h1209/index.html参照)

この「排出係数」を用いれば、ガソリン1リットルを燃焼させると排出係数は2.31[kgCO2/リットル]となっていますから二酸化炭素は2.31kg排出されると計算します。

同様に灯油なら1リットル当り2.51kg、軽油なら1リットル当り2.64kg、また石炭(原料炭)だと1kg当り2.64kg、天然ガス(LNGを除く)だと1m3当り2.2kgとなると計算します(係数の単位や、これらの燃料の熱量に違いがあることに注意してください)。

二酸化炭素等の排出量などを調べるには、全国地球温暖化防止活動推進センターのホームページが参考になると思います。(http://www.jccca.org/参照)

二酸化炭素の排出量を計算するための化学反応式は:C + O2 = CO2が基本です。炭素(C)の原子量が12、酸素(O)が16ですからCO2の原子量は12+16×2=44となります。ですから炭素12kgが燃焼すると酸素を取り込み44kgの二酸化炭素が生成されるという計算になります。

「石油」の中に含まれる炭素(C)の量が正確に分かれば燃焼による二酸化炭素の排出量を計算することができます。

以 上

A.坑井を掘削して油・ガスを生産する場合、掘削した孔の崩壊・閉塞を防ぐため、掘削後にケーシングと呼ばれる鋼管(パイプ)を坑井内に設置します。このケーシング内へ油・ガスを流入させるために、成形火薬を坑井内の油・ガス層の位置まで下げ、この火薬のジェット流によりケーシングと地層に孔を開け導通させる作業を行います。これを穿孔あるいはパーフォレーションと呼んでいます。

このようにして、油・ガスがどんどんと生産されると良いのですが、場合によっては、地層中の油・ガスの通路が固形物等で狭くなっており、パーフォレーションを行っても予想された油・ガス量が生産されない場合があります。この場合、酸を油・ガス層に圧入し、地層中の障害物を洗浄除去することがあります。これを酸処理と呼んでいます。

前置きが長くなりましたが、「1980年頃出版された本には、その孔からさらに濃硫酸を流して岩を溶かし」とのことですが、これは上述した、酸処理のことを記述したものと思われます。

ただし「濃硫酸」を用いるというのは誤りです。通常「塩酸」が用いられます。使用する塩酸の濃度や量はその地層の性質に基づいて設計されます。

当協会発行の「石油鉱業便覧(1983)」、「石油生産技術用語集(1989)」を参照していただければ幸いです。

またホームページの作井技術委員会のページの成果物のところに「掘削用語集」があり酸処理について、若干の記述があります。

(補足)地下で石油が含まれる地層にはサンゴ礁などが起源の石灰岩があります。この岩石はそのほとんどが石灰石(炭酸カルシウム)からできています。また砂が起源となった砂岩層の隙間を石灰石が埋めている場合もあります。
石灰石を溶かすため、一般に塩酸が用いられます。塩酸と石灰石が反応すると塩化カルシウム、水そして二酸化炭素ができることはご存じだと思います。ここでできた塩化カルシウムは水に溶けますので、ほとんどの塩酸は石灰石と反応し、石灰石を溶かします。
一方、硫酸でも石灰石は溶けますが、反応してできた硫酸カルシウムは水に溶けず、石灰石の周りに薄い膜を作ってしまうため、効率よく石灰石を溶かすことができません。また有毒な二酸化イオウが発生する場合もあります。このような理由から硫酸が酸処理に用いられていません。

A.(データ解釈及びモデル化の目的)

データ解釈及びモデル化の目的ですが、まずデータはそのままでは使えない場合がほとんどですので、データに対しては解釈を加えて、データが持つ意味を判断することが必要となります。たとえば、物理探査の場合、データは地層の物理特性の差からくる差によって生ずる反射波を集めたもので、それらに対してそれらのデータからどこに地層境界があるか、断層があるかを解釈し、地質構造を把握することが目的です。

モデル化の目的は、得られたデータの隙間を推測することです。坑井のポイントではしっかりした データが得られますので、その点での物理探査記録と実際の境界等の補正、マッチングを行い、それを拡げて坑井間での面的な分布の仕方を推測するためにモデル化が行われます。その分布の仕方を推測するためにモデル化が行われます。

探鉱段階では炭化水素の有無がまだ不明で、まずその石油システム(トラップ、キャップロック、根源岩、移動など)の要素が検討され、これらの条件が整い石油やガスの存在可能性が評価される段階です。周辺の地質情報や、物理探査を総合的に判断し、最終的には井戸(試掘井)によってその有無を判断します。を把握に注力されます。

開発段階とは、既に試掘段階で石油やガスの存在が確認され、その存在の範囲や量(埋蔵量)もある精度で確認されており、経済性も成り立つとの判断(意思決定)のもと、生産する井戸の掘削や生産・輸送に必要な装置の準備がされる段階のことです。

すでに炭化水素が発見されていることから、その特性(油・ガスなど)、分布範囲、埋蔵量、生産能力 などの把握が目的となります。また、データの量に起因して精度も異なります。

(地質構造のモデル化)

地質構造のモデル化では主に震探データ、周辺坑井データが使用されます。坑井データで坑井位置での地層の境界や性情を把握し、それらを更に震探データも利用してに移して地質構造を立体的に把握します。それら結果から断層の特徴や地質構造の形成時期、構造の特徴、大きさなどの検討を進めていきます。

(貯留層の特性のモデル化)

貯留層の特性データは、静的に貯まる量に関係する層厚/孔隙率/水飽和率(流体の分布に関連)等と、油やガスの流れ易さに関係する浸透率があります。これらのデータ入手は、地質構造のモデル化と同様に周辺坑井データと震探データが使われます。また、油やガスの可能性がある場合には、対象となる部分から実際に流体を試しに出す「テスト」も行われます。

石油やガスの貯まっている量や流れ易さは、流体の性状(地下の温度や圧力下での粘性、溶解ガス、比重など)にもよりますので、ワイヤーラインで採取されるサンプルやテスト時に得られたサンプルを分析して、それらの性状が求められます。

モデル化は、入手データの重み付けを行い、決定論的手法か近年のトレンドである確率統計論的手法(通称地質推計学)のどちらかで行います。

(貯留層の特性の問題点)

貯留層の特性データは、違うスケールの各種物性データを用いて推測します。問題点というか、この推定がモデル化のキーとなります。

例えば、貯留層の特性データの一つである孔隙率は、水平的な分布を把握する物理探査のデータ(スケールは数十m)と垂直的な分布を把握する電気検層データ(井戸に測定器を下ろし各種物性を測定するもの、スケールは数十cm)と電気検層データの補正を行うコアデータ(井戸の掘削中に直接採取した岩石の事、スケールは数cm)の3つを用いて、油層ガス層全体の孔隙率を推定します。

(流動挙動のモデル化)

流体分布のモデルは、地質構造モデルと貯留層の特性モデルと、井戸から生産した流体性状データ(油かガス等)を統合して作成します。

ここまでモデル化は、時間に依存しないモデルですが、実際に生産した油ガス量を入力し、地下の流動挙動を把握するモデルも作成します。

流動挙動モデルは、テストや生産段階での生産推移や圧力の変化にマッチするように、時間や情報の蓄積に応じて、作成/修正していきます。このモデルは将来の油ガスの開発作業計画(井戸の掘削や生産処理施設の建設)の策定に役立てていきます。

(流動挙動のモデル化の問題点)

目に見えない貯留層の特性を精確に推定する事は難しい事です。何を目的にモデルを作成するかを始めに明確化し、モデル化の限界点や各データの質や検討時間を考慮し、モデルを最大限有効活用していく事が重要となってきます。

また、データ入手には費用が掛かる事から、モデル化に必要なデータを列記し、入手費用とその効果を明らかにした後、データ取得を行うという判断も必要となってきます。

A.通常は、プラットフォームより圧入井(地層への圧入専用の坑井)を掘削しておき、排水は圧入井より直接地層へ圧入還元を行っています。

コストについては、各プラットフォームの状況により異なりますので具体的には言えませんが、圧入井の掘削費・排水の個液分離等の水処理装置費・タンク配管等の費用・排水圧入ポンプ費の初期費用にランニングコストが掛かかります。

また、プラットフォーム上で油水分離し、基準値を満たす水質まで処理し海中に排出している場合もあります。この場合は水処理装置に場所をとらず簡便に基準値以下に処理できることが条件になっています。

現状は上記のとおりです。超臨界技術については、超臨界水を用いたオイルサンドの軽質化、石炭・重質原油の分解処理あるいは廃棄物の資源化に関する文献が「高圧ガス(2003)」-高圧ガス保安協会誌、「高圧力の科学と技術(1994)」-日本高圧力学会誌、「環境資源工学(2005)」-環境資源工学会誌などに掲載されています。そちらが参考になるかもしれません。

このほか、石油学会、化学工学会、資源・素材学会のホームページからの検索で「超臨界水」に関する論文などがありましたので参照下さい。

A. ・国内のある会社の例では国内・国外もすべて溶接継手(+基地等で若干フランジ継手を使用もある)。
 ・作井技術委員からの聞き取りでは、「大口径でネジ継手がある宣伝は聞いたことがあるが一般的ではないと思われる。ネジ継手仕様で出荷したことはない」とのこと。
 ・日本ガス協会の都市ガス工業概要(供給編)には「鋳鉄管または口径80mm以下の小口径の鋼管の接合に使用される」とあります。
 尚、上述ガス協会出版のほか、石油工業便覧(石技協1983)、油井・パイプライン用鋼管ハンドブックに若干の記載があります。ご参考になれば幸いです。

A.石油ができるまでの年月は石油の源となる有機物を含んだ地層の温度や含まれる有機物の種類によって変わるようですが、少なくとも数百万年という長い年月が掛かるようです。

 石油の源は海や湖の底に堆積した泥の中に含まれていた有機物です.海底や湖底では千年に数cm~数mの割合で泥や砂が堆積していますが,結果的にちょっと前に堆積した地層は地中に埋もれていくことになります.地面の中は100mで数℃ほど温度が高くなりますので,石油の母層(石油根源岩)が堆積・埋没作用の進行によって地下深くに運ばれることによって石油ができることになります.
 石油生成反応は有機物の中の化学結合が切れて分子量の小さな液体や気体の有機化合物ができる化学反応です.この反応の進行は温度と時間の関数となっており,温度が高ければ短い時間で反応が起こり,逆に温度が低ければ長い時間を掛けて反応が
進むことになります.料理に例えれば,高温で短時間にに調理するか,低温でじっくり火を通すかの違いと思って頂いて結構です.調理方法の違いは,石油根源岩がどのように熱せられたかの違いということになりますが,これはその場の地温勾配(地下増
温率:℃/km)と埋没速度(m/百万年)によって決まります.

 さて,ご質問の“石油が地中で作られるのに要する期間”ですが,現在生産されている世界の油田の中で石油根源岩が最も新しいものはハンガリーのパンノニアン盆地にあるもので,約500万年前の鮮新世の地層から石油ができたことが知られています.

ここの地温勾配は高いところでは50℃/kmにも達し,埋没速度も500m/100万年と大きなものです.他にも中新世や鮮新世の地層から石油ができている例はインドネシア,サハリン,カリフォルニアなどの太平洋周辺地域に認められ,日本でも新潟や秋田で
生産されている石油は1500-600万年前の中新世の地層中でできたもので,石油ができた始めたのは今から200万年前ぐらい前からと考えられています.つまり,石油ができるには最低でも数百万年~1千万年はかかると言えるでしょう.
 一方,低い温度でできた場合には,その期間を推定するのは難しくなります.石油は泥岩の中でできてから,移動して集油構造に貯まったものを探して生産していますので,現在ある石油がいつ移動したのかにより石油ができるまでに要した時間(と貯まってからの時間)の推定は難しくなります.ゆっくりの場合では数千万年~数億年かけて石油ができています.

 石油ができる過程を料理に例えましたが,それでは一気に加熱した場合にはどうでしょうか?実は石油根源岩にマグマが観入した場合には,その周辺が一気に加熱されて数時間~数日程度で石油ができる場合があります.ただしこの場合には,熱の影響が及ぶのはマグマ(数mの岩脈)の貫入面から10m程度までです.そのため,多量の石油はできないので液体の石油として認識することは困難で,泥岩を化学分析して石油ができていることを確認できる程度です.

 以上に石油生成反応を温度と時間の点から説明しましたが,石油ができるのに要する時間は石油根源岩の熱史(温度履歴)だけでなく,泥の中に貯まった有機物の種類によっても異なります.根源有機物には化学結合が切れやすいものと切れにくいものがあり,切れやすいものを多く含めば早く石油ができることになります.(火の通りやすい食材と通りにくい食材があると思えば分かりやすいです.)通常,石油の生成は炭素-炭素間の化学結合が切れることにより起こりますが,イオウを多く含む有機物の場合には炭素-イオウ間の結合が切れやすいために,石油ができやすいことが知られています.その場合でも,やはり数百万年は掛かるようで,カリフォルニアの石油がその例です.

A.2,3次回収を行う場合には、海水などの塩水、炭酸ガス、スチーム、ポリマーなどの圧入が一般的に行われていますが、これらの物質の圧入には追加コストが生じるため、経済性が大きな条件となります。また、油層や原油の性質によっても物質の向き、不向きがあります。詳しくは、石油鉱業便覧(1983)  P568-590
最近の我が国の石油開発(1993)  P394-415石油・天然ガス資源の未来を拓く(2004) P229-243をご覧下さい。いずれも石油技術協会発行。
この他、参考として以下。
http://www.jnoc.go.jp/rd/trc/reservo.html
http://oilresearch.jogmec.go.jp/glossary/framesetj_so.html   増進回収法

インドのONGG石油ガス公社が休止油田に新技術を導入して油の増産を行うという報道(10.14日経朝刊⑨)に関しては、(探査、掘削での)新技術との記載がありますので、2,3次回収というよりも、最新の地震探鉱技術、水平坑井などの掘削技術による増産を意味しているものと推察します。

A.1) API-5CTは、API規格の油井用鋼管(ケーシング及びチュービング)全般の仕様が記載されているものです。table C44 to C53 は、この内、ケーシングのH40~Q125までの各グレードに対し、耐圧試験圧力を表示しています(各グレード毎にケーシング外径、単位重量、継ぎ手(カップリング)の種類に対して、各々そのテスト圧力値が表示されています)。
 以上ですので、API-5CTを入手して頂き、表より、耐圧テストする鋼管の
    a) グレード
   b) 外径(inch)
    c) 単位重量(pound per feet)
    d) 継ぎ手の種類
 から、必要鋼管のテスト圧力を求めればよろしいかと存じます。

 現在では、2001年版が最新です。
 当協会のPL用ハンドブックは1992年版です。

2)資料の入手先など
 「光 洋書」 TEL.03-3353-5201 (有無について確認はしておりません)

A.当協会は、石油の探鉱・開発に関する技術者の団体です。
貴殿ご質問は石油精製関連事項ですので、下記団体にお問合せ
いただくのがベストと思えます。

石油連盟http://www.paj.gr.jp/

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