| ボイラ及びガスタービン排ガスからのCO2回収の新技術とそのEORへの適応 |
当社は関西電力(株)と共同して、1990年から地球温暖化対策の1つとして発電所ボイラ排ガスからCO2を回収する技術の開発に取組んできた。既に8年近くの研究開発を続けており、CO2回収エネルギーが少なく、劣化、腐食のほとんどないKS-1とKS-2の2つの新吸収液を開発するとともに、CO2吸収塔をコンパクトかつ、排ガスブロワ動力を大幅に削減する新充填材KP-1を開発した。
従来、ボイラやガスタービン排ガスからCO2を回収し、EORに用いる場合、CO2コストが高く、経済性が成り立たないと言われていたが、当社と関西電力(株)が共同開発した新技術と、さらに排煙脱硫装置等によって培われた大容量化技術をもって、経済性スタディーをした所、発電所が油田の近くに存在する場合、現在、米国においてEORに用いられているCO2とほぼ同等の価格でCO2を供給出来る事が明らかになった。本講演においては、当社と関西電力(株)が共同開発した技術の内容を従来技術と比較して、紹介すると共に、EOR用の発電所のボイラやガスタービン排ガスからのCO2回収のコストスタディー結果について、紹介する。
さらに、地球温暖化対策京都会議(COP-3)とその後の各国の動向を解説し、CO2排出権売買やCO2削減の共同実施について触れ、排ガスからのCO2回収とCO2を用いたEORの温暖化対策としての有効性について、講演する。