= 要 旨 =

5月26日(水) 第2会場(TRC第2−3会議室)

(講演順)
API−13CrチュービングのCO2腐食に対する市販のインヒビターの評価

ダウンホールビデオカメラによる坑内調査

ダウンホールビデオによる坑内腐食調査

垂直井の出砂履歴から水平坑井の出砂問題を予測する方法について

有機固形分析出障害に対する実験的アプローチによる検討

アブダビにおけるサワーガス開発用の耐食性鋼管材料の最適化研究

緩傾斜管内環状流のモデル化

カフジ油田におけるガスリフト井を含むフローラインネットワークの最適化

原油脱水、脱塩装置能力アップのための改造工事と成果

南関東ガス田の地盤沈下モデルの開発

油ガス田における放射性物質濃度の測定

関原ガス田のガス熱量変動に関する検討

圧力解析による関原ガス田の貯留層評価

モデルスタディによる水溶性ガス層の挙動解析

ガス田におけるISO9002の活用

X線CTスキャナを用いた堆積物内メタンハイドレートの分解状況の観察

堆積物中のハイドレート分解挙動の予測−その1.相平衡論に基づくモデル計算

堆積物中のハイドレート分解挙動の予測−その2.ハイドレート分解速度論に基づくモデル計算

岩石の濡れ特性が産出水の塩分濃度に影響するか−コア水攻実験から

初期水飽和率分布とコア内の油水流動挙動

オイルウェットなコアの油水流動挙動

状態方程式による完全陰解多成分系モデルの開発

EOSを用いた高級炭化水素の相挙動推算について

アブダビにおける大規模ガス圧入パイロットテストの成分系モデルによるシミュレーションスタディ

申川油田における炭酸ガス攻法実証実験



5月26日(水) 第2会場(TRC セミナー室)

(講演順)

圧入水モニタリングのための非放射性トレーサの適用性評価

強異方性油層に対するボロノイ格子油層シミュレータの適用性

地質推計学モデルと決定論モデルのフローシミュレーション結果の比較

岩相分布図と坑井データを統合した油層モデル構築手法

2相置換問題の相対浸透率に影響を及ぼす各種要因の評価

生産情報による油層自動逆解析の可能性に関するケーススタディー

ネットワークモデルによる炭酸塩岩の相対浸透率予測

地震探査データによる孔隙率分布予測

アブダビ海域の超巨大油田における油水境界面の傾斜とその油層モデルでの表現に関して

SAGD法によって形成されたスチームチャンバー上部の不安定性について

SAGD法と一体化したビチューメンのオンサイト軽質化技術に関する研究

中国吉林省扶余油田における微生物攻法ハフ&パフテスト

微生物EOR技術の研究:油層岩・油層水常在菌に基づく流れの卓越方向の推定

多孔質体内におけるバクテリア増殖挙動の不均一性

アルカリ・界面活性剤・ポリマー攻法の油回収メカニズム

ポリマー生産菌を用いたMEORフィールドテストのための油層内培養に関する研究

ポリマー架橋処理による浸透率プロファイルの改善−粘性クロスフローの影響

ポリマー架橋処理による油採収挙動の数値計算

界面活性剤を用いた気泡形成による油層内への空気の圧入性改善の検討

湿式燃焼火攻法の排油機構に関する基礎的研究

エマルション形成モデルによる火攻法のシミュレーション研究

非在来型ヘビーオイル、オイルサンドのアップグレーティングにおける経済性と環境負荷の検討

原油供給曲線の一試算(Kaufmanの仮定に基づくメキシコ湾における原油供給予測)

    






API−13CrチュービングのCO2腐食に対する市販のインヒビターの評価
Evaluation of Commercial Inhibitors for CO2 Corrosion of API-13 tubing   

清水 誠・巴 保義(帝石・技研)
Makoto SHIMIZU・Yasuyoshi TOMOE

弊社南長岡ガス田では、API−13Crチュービング内面が浅部でCO腐食を受けている。そこで薬品会社よりインヒビターの推奨を受けた。しかし、API−13Cr用インヒビターはなく、推奨されたインヒビターはすべて炭素鋼用であった。そこで、実験室で評価試験を行い、選定したインヒビターを実坑井に対する防食試験に供した。得られた知見について報告する。



ダウンホールビデオカメラによる坑内調査
Wellbore Inspection by Down Hole Video Camera

進藤 秀則・山田 浩陽(石資・秋田)、 工藤 光浩(石資・生産)、 熊谷 直之(公団・技セ)
Hidenori SHINDO・Hiroaki YAMADA、 Mituhiro KUDO、 Naoyuki KUMAGAI
油井における、坑内状況及び地層からのガス・油の流入状況を、特殊カメラを用いて撮影・調査したので、概要並びにその映像を紹介する。



ダウンホールビデオによる坑内腐食調査
A Inspection of the corrosion in the tubing by “Downhole Video”

平山 鋭(石資・長岡)
Takeshi HIRAYAMA

当社片貝ガス田のG3層から産出されるガスは炭酸ガスの含有率が高い。そのため、坑内腐食対策として13Crチュービングを使用しているが、腐食を完全に防ぐことができる訳ではなく、今後も腐食の発生が懸念される。そこで、ダウンホールビデオを坑内に降下し、チュービング内の腐食状況を調査し、今後の対策の検討材料とした。



垂直井の出砂履歴から水平坑井の出砂問題を予測する方法について
Prediction of Sand Problems of a Horizontal Well from Sand Production Histories of Perforated Cased Wells

森田 信男(早大)
Nobuo MORITA

水平坑井は垂直坑井が掘削・生産された後、増産を目的として掘削される。従って水平坑井を掘る前に既に出砂問題の履歴が垂直坑井に対してはある程度把握されているのが普通である。しかし水平坑井は垂直坑井と比較し諸種の条件が異なり出砂に対して挙動は異なる。この講演では諸種の条件下で垂直井の出砂挙動より水平坑井の出砂挙動を予測する方法を説明する。



有機固形分析出障害に対する実験的アプローチによる検討
Experimental Approach for Evaluating Organic Solid Deposition from Crude Oils

高林 克百(帝石・技研)
Katsumo TAKABAYASHI

有機固形分を含有する原油の生産操業においては有機固形分が坑内、地上生産設備、さらには油層内において析出し甚大な生産障害を引き起こすことは広く知られている。本報告ではアスファルテン析出メカニズムに関わる知見を述べた上で実油田から採取したサンプルを用いたアスファルテン析出実験の結果について述べる。



アブダビにおけるサワーガス開発用の耐食性鋼管材料の最適化研究
Research into material selection and operating conditions for down-hole tubing And pipeline

末廣 能史(公団・技セ)・山本 英二(住友金属)・菅原 裕樹(ジャパン石開)
Yoshifumi SUEHIRO、  Eiji YAMAMOTO、  Yuki SUGAWARA

アブダビにおいては、腐食性・毒性の強いガス資源の開発が検討されている。生産井等に利用される耐食性材料の選定は、開発計画に技術的・経済的に大きな影響を与える。各種の耐食性材料を用いて、アブダビのサワー環境を網羅する条件下での室内実験及びアブダビ陸上でのサワーガス坑井での現場実験の実施により、耐食性鋼管材料の最適化を検討する研究が開始された。この概要及び結果の一部を紹介する。



緩傾斜管内環状流のモデル化
Modeling Annular flow in Slightly Declined Pipes

村上 貴浩・在原 典男(早大・理工)、 真鍋 亮(公団・TRC)
Takahiro MURAKAMI・Norio ARIHARA、 Ryo MANABE

緩傾斜管内二相流のうち、環状流を対象に物理的流動メカニズムに基づくモデルを構築し、液膜厚さ分布計算を行い、液体ホールドアップ及び圧力損失の実験データとの比較を行った。管断面の液膜厚さ分布は、質量及び運動量保存式に基づく繰り返し計算により求めたもので、液滴の噴霧化と沈殿、ガスコア内の二次流れ等の物理現象が考慮されている。



カフジ油田におけるガスリフト井を含むフローラインネットワークの最適化
Optimization for Flowline Network containing Gaslift Wells in Khafji field

中村 規(アラ石)
Tadashi NAKAMURA

現在カフジ油田北東部にある生産井19本のうち15本でガスリフトにおける生産を行っているが1998年末にそのうち11本のガスリフト井についてパフォーマンステストを、自噴井を含む数本の井戸に対して生産能力試験を行った。その結果から個々の井戸データの見直し、ネットワークモデルのアップデートを行い、ガス総量一定のもとでガス圧入量の最適化スタディを行った。



原油脱水、脱塩装置能力アップのための改造工事と成果
Modification of Desalter Vessels and Result of Performance Test

島田 正啓・遠田 敏弥(アラ石)
Masahiro SHIMADA・Toshiya ENTA

長年にわたる原油生産によりBS&Wが徐々に上昇。原油脱水、脱塩装置の能力アップ改造工事が必要と判断。改造により、BS&W30%まで処理可能となった(改造前は10%)。この改造工事に関する講演内容は、

※原油脱水、脱塩装置のプロセス概要
※改造工事内容
※性能テスト結果とその概要



南関東ガス田の地盤沈下モデルの開発
Development of Land subsidence Model in Minami-Kanto Gas Field

田崎 義行(関天瓦斯)、小勝 武(公団・技セ)、 茂木 正敏・登柳 正夫((株)構造計画研究所)
Yoshiyuki TAZAKI、   Takeru OGATSU、   Masatoshi MOGI・Masao TONAGI

関東平野の地盤沈下は全国的に有名であり、中でも千葉県九十九里地域は水溶性天然ガスの生産を目的としたかん水汲み上げが原因ではないかと言われている。その因果関係を定量的・詳細に解明するために、フィールドデータの統計解析、岩石物性試験などと同時に、シミュレーションモデルによる数値解析を行っている。そのモデルの開発について今回発表する。



油ガス田における放射性物質濃度の測定
Mesurement of naturally occurring radioactive Materials in Oil and Gas fields

内田 葉子・金田 英伯(帝石・技研)、 佐久間 洋一(核融合研)、 鈴木 敦雄(名古屋大・工) 斎藤 裕子(青学・理工)
Youko UCHIDA・Hidenori KANETA、 Youichi SAKUMA、 Atsuo SUZUKI Yuko SAITO

‘90年代初頭、海外の油ガス田の生産施設における放射性物質(NORM)の蓄積が大きな問題となったが国内では微弱放射線を検出した柏崎地区を含み保安面での問題には至らなかった。昨年、弊社東柏崎ガス田において、坑井産出水量が増加し、NORMの増加が懸念されたため、‘93年時に引き続き再び標記測定を実施した。2つの機関で異なるγ線検出器を用いたが、両者とも5年前とほぼ同等レベルという結果を得た。



関原ガス田のガス熱量変動に関する検討
Study of Natural Gas Heating Value Change in Sekihara Gas Storage

落合 浩健(帝石・新潟)
Hirotake OCHIAI

関原ガス田は現在天然ガス地下貯蔵施設として用いられているが、産出ガスの熱量変動の問題が確認されている。この問題の解明のため1997年から2年間に渡りシミュレーションスタディ、トレーサーテスト、フローテストを実施した。ここでは、新たな問題点とそれに対する検討結果、及び今後実施する予定であるテスト方針を説明する。



圧力解析による関原ガス田の貯留層評価
Formation Evaluation of Sekihara Gas Reservoir With Pressure Transient Analysis

鈴木 誉(帝石・新潟)
Homare SUZUKI

関原ガス田は非常に貯留層性状が良く、流体流動に伴う圧力損失がつきにくいにも関わらず、これまでメカニカルゲージによる圧力測定しか行われていなかったため、貯留層の性質を示すデータが存在しない。そこで、1998年にメモリーゲージを用いた坑底圧測定を実施し解析を行った結果、非常に不均質な貯留層であることが判明した。



モデルスタディによる水溶性ガス層の挙動解析
Performance Analysis of Water-Dissolved Gas Reservoir by Model Studies

下方 憲昭・青木 弘・在原 典男(早大・理工)
Noriaki SHIMOKATA・Hiroshi AOKI・Norio ARIHIRA

完全陰解二重孔隙モデル及びガス脱着モデルにより、水溶性ガス層の挙動をシミュレートし、ガス生産メカニズムを考察する。特に、沈岩層における毛細管圧力の効果について究明し、砂岩及び泥岩層内のガス飽和率の変動とガス相の流動メカニズムを把握する。



 

ガス田におけるISO9002の活用

黒田 元・阿部 政英(ジャパンエナジー石開・中条油業所)
Hajime KURODA・Masaei ABE

当社中条油業所では、約2年間の準備期間を経て、昨年10月、ISO9002の認証を取得した。この品質保証システムの対象は、同所が生産する天然ガス・原油・温泉水・ヨードであり、天然ガスや原油についての認証取得は、国内初の取り組みである。発表では認証取得及び維持の取り組みが、ガス田操業にいかに役立っているかを紹介する。



X線CTスキャナを用いた堆積物内メタンハイドレートの分解状況の観察
Observations on dissociation of natural gas hydrates in sediments By X-ray CTscanner

三上 潤・内田 隆(石資・技研)、 Scott Dallimore(Geological Survey of Canada)
Jun MIKAMI・Takashi UCHIDA、 Scott Dallimore

X線CTスキャナを用いて、カナダのマッケンジーデルタにおいて採取した天然のメタンハイドレ―トを含む堆積物のサンプルの分解状況を観察した。観察の結果、堆積物サンプル内のメタンハイドレートの分解により、サンプル内のCT値に変化が生じ、分解がサンプル表面からだけではなく、内部からも同時に進んでいる様子を観察した。



堆積物中のハイドレート分解挙動の予測−その1.相平衡論に基づくモデル計算
Prediction of Hydrate-Dissociation Behavior in Sediments
:Part.1 Model Calculation Based on Phase-Equilibrium Theory 

大内 久尚・上田 良・増田 昌敬・長縄 成実(東大・工)、 佐藤 光三(帝石・技術部)
Hisanao OOUCHI・Ryo UEDA・Yoshihiro MASUDA・Shigemi NAGANAWA、  Kozo SATO

堆積物中のメタンハイドレート分解に伴うガス生産挙動を予測する数値モデルを開発した。本モデルでは、ハイドレート相を含む相平衡とダルシー則に基づく流動方程式を同時に解いて各相の圧力と飽和率分布を計算後、ハイドレート分解熱を考慮したエネルギー方程式から温度分布を計算した。モデル計算は、実験結果よりもかなり速いハイドレート分解挙動を示した。



堆積物中のハイドレート分解挙動の予測−その2.ハイドレート分解速度論に基づくモデル計算
Prediction of Hydrate-Dissociation Behavior in Sediments
:Part.2 Model Calculation Based on Kinetics of Hydrate Dissociation

藤永 好宣・増田 昌敬・藤田 和男・大内 久尚(東大・工)、 林 嘉久(帝石・技術部)
Yoshinobu FUJINAGA・Yishihiro MASUDA・Kazuo FUJITA・Hisanao OOUCHI、 Yoshihisa Hayashi

堆積物中のハイドレート分解挙動を予測する分解速度論に基づく数値モデルを構築して、相平衡論に基づくモデルによる計算結果と比較した。本モデルでは、孔隙内のハイドレート相は他の流体相と熱力学的平衡にないと仮定して、ハイドレート分解量は分解速度式で計算した。相平衡論に基づく計算結果との違い、および実験結果との比較を報告する。



岩石の濡れ特性が産出水の塩分濃度に影響するか−コア水攻実験から

佐藤 洋之・林 嘉久・植木 松英・高橋 俊哉・波多野 佳子(公団・技セ)
Hiroyuki SATO・Yosihisa HAYASHI・Matsuei UEKI・Shunya TAKAHASHI・Yoshiko HATANO

海水圧入を行っている中東の炭酸塩岩油層では、産出水の塩分濃度の変化傾向が油層によって大きく異なることが知られている。原油に対する浸潤時間を変えることによって濡れ特性が変化した2つのコアに対し比較水攻実験を行ったところ、岩石の濡れ特性の違いが産出水の塩分濃度の変化傾向に関係していることを示唆する結果が得られた。



初期水飽和率分布とコア内の油水流動挙動
Effect of Initial Water Saturation Distribution on Coreflood Performance

大下 敏哉・岡部 博(公団・技セ)、 永瀬 圭司(帝石)・難波 隆夫(公団・技セ)
Toshiya OSHITA・Hiroshi OKABE、 Keiji NAGASE、 Takao NAMBA

特殊コア分析の信頼性に影響する要因のひとつに、初期水飽和率分布がある。本報告では、強制置換、遠心分離およびポーラスプレートで得られる初期水飽和率分布を、X線CTスキャナを用いて比較検討した。さらに、キャピラリーエンドエフェクト(不均一な飽和率分布)をもつコアの測定データから、その影響をコアシミュレーションによって除去する方法を提案した。



オイルウェットなコアの油水流動挙動
Coreflood Performance of an Oil-Wet Core

大下 敏哉・岡部 博(公団・技セ)・三野 泰之・宗像 敏泰(大成サ)・難波 隆夫(公団・技セ)
Toshiya OSHITA・Hiroshi OKABE、 Yasuyuki MINO・Toshiyasu MUNAKATA、 Takao NAMBA

岩石のウェッタビリティは、水攻法やガス攻法による油層挙動を決定する重要な因子である。本報告では、同一コア試料に異なったウエッタビリティ(親水性と親油性)を与え、各々について油水流動実験をおこなった。その結果、親油性のコアでは、Buckley-Levereffタイプのショックフロントが全く形成されないことがX線CTによる可視化を通して明らかになった。



状態方程式による完全陰解多成分系モデルの開発
Modeling a Fully-implicit EOS Compositional Simulator

中島 寿徳・在原 典男(早大・理工)、 武田 秀明・佐藤 光三(帝石・技術部)
Toshinori NAKAJIMA・Norio ARIHARA、 Hideaki TAKEDA・Kozo SATO

完全陰解法による3次元3相多成分系シミュレーションモデルの開発及び検証例を報告する。相平衡及び相特性は状態方程式によって行っている。特に、一相領域から二相領域への移行判定はギブス自由エネルギーによる安定計算に基づいて行い、相平衡計算の効率の改善を目指した。



EOSを用いた高級炭化水素の相挙動推算について
Prediction of Phase Behavior for heavy Components by EOS

来城 剛・藤永 好宣・藤田 和男(東大・工)
Tuyoshi RAIJO・Yoshinobu FUJINAGA・Kazuo FUJITA

最近、EOS計算の精度は著しく向上しているが、重質成分を多く含む相挙動については正確な予測は困難である。ここではガスコンデンセートの内、特に重質成分の取扱いと相挙動に及ぼす影響を考察する。



アブダビにおける大規模ガス圧入パイロットテストの成分系モデルによるシミュレーションスタディ
A compositional simulation for a pilot test of gas injection in Abu Dhabi oil field

栗原 正典(JOE)、 吉田 誠(ジャパン石開)
Masanori KURIHARA、 Makoto YOSHIDA

アブダビ沖の上部ザクム油田では、5点法による水攻法に続いてガス攻法による油田開発が検討されている。これに先立ち、油層性状の異なる5パターンにおいて2000年より大規模なガス圧入パイロットテストが予定されている。このパイロットテストの最適化を目的とし、全域ブラックオイルモデルから切り出して構築した成分系セクターモデルによるシミュレーションスタディま手法及び結果について報告する。



申川油田における炭酸ガス攻法実証実験
CO Flood Pilot Test in Sarukawa Field 

工藤 光浩・大野 剛正(石資・生産)、 熊谷 直之(公団・技セ)
Mitsuhiro KUDO・Takamasa OHNO、 Naoyuki KUMAGAI

石油資源開発鰍ヘ石油公団と共同で、申川油田を対象として炭酸ガス攻法実証試験を実施しており、炭酸ガス圧入を平成9年9月末より開始している。実証試験開始以降の生産井の増油、炭酸ガス圧入状況、検層作業等の経過・状況を報告するとともに、その現在における評価についても述べる



圧入水モニタリングのための非放射性トレーサの適用性評価

高橋 俊哉・林 嘉久・アンドレイ レザノフ(公団・技セ)・西村 和哉(コンピュータソフト開発) 北尾 秀夫(ニュークリア・デベロップメント)
Shunya TAKAHASHI・Yoshihisa HAYASHI・Andrey Rezanov、 Kazuya NISHIMURA Hideo KITAO

TDT検層で検知可能な非放射性トレーサ候補としてガドリニウム、ホウ素の2元素に着目し、水攻法モニタリングへの適用性を調査した。圧入海水への溶解性、、油層流体との適合性、油層岩への吸着性等の実験結果から塩化ガドリニウムを選定し、実油層に適用した場合のTDT検層に対する応答シミュレーションを実施しそのフィージビリティを検討した。



強異方性油層に対するボロノイ格子油層シミュレータの適用性
Applicability of a 3−D Voronoi-Based Grid Black Oil Simulator to Anisotropic Reservoirs

村上 勇二・難波 隆夫(公団・技セ)、 山崎 昇((株)富士総研)
Yuji MURAKAMI・Takao NAMBA、 Noboru YAMAZAKI

強い異方性を持つ油層に対するボロノイ格子シミュレータ「VERDI−3D」の適用性を検討した。異方性の方向に依存しないグリィッディング、さらに異方性を表現し易い易動度評価式を提案する。



地質推計学モデルと決定論モデルのフローシミュレーション結果の比較
Comparison between deterministic and geostatistical models on the reservoir simulation results

島本 辰夫(公団・技セ)、 小野寺 正志(帝石コンゴ)
Tatsuo SHIMAMOTO、 Masashi ONODERA

本研究は地質推計学的手法と決定論的手法で作成したモデルをフローシミュレーション上で 比較し、ダイナミックデータの取扱を検討する。西アフリカの実油田を対象とし、前半ではデターミニスティックモデル及びそのヒストリーマッチングを行い、後半では地質推計学的手法を用いて構築した複数のモデルの圧力挙動・Water Cut等を前者のそれと比較する。



岩相分布図と坑井データを統合した油層モデル構築手法

難波 隆夫(公団・技セ)、 枡澤 務(ジャパン石開)
Takao NAMBA、 Tsutomu  MASUZAWA

地質スタディの成果物である岩相分布図等を生産挙動予測油層モデル構築に活用する一手法として「ノンパラメトリック変換のもとのマルコフベイズ法の適用」を提案する。この手法により、複数種ソフトデータの取扱いが容易となる。炭酸塩岩層を事例とし、岩相と孔隙率分布図をソフトデータ、コア浸透率をハードデータとする浸透率場構築手順と結果を示す。



2相置換問題の相対浸透率に影響を及ぼす各種要因の評価
The effect of various factors on 2-phase relative permeability

岩井 卓・渡辺 誠・茂木 勝郎・徳永 朋祥・登坂 博行(東大・工)
Taku IWAI・Makoto WATANABE・Katsuro MOGI・Tomochika TOKUNAGA・Hiroyuki TOSAKA

多相流動シミュレーションに用いられる非線形パラメータである相対浸透率は飽和率以外のファクターにも依存する可能性が示唆されている。ここでは人工多孔質媒体内の2相置換実験を通して、ヒステリシス・置換速度・粘性比などの要因が流動形態に及ぼす影響を確認するとともに、数値計算とのマッチングにより、相対浸透率との関係を評価した。



生産情報による油層自動逆解析の可能性に関するケーススタディー

増本 清(島根大・総合理工)、 徳永 朋祥・青柳 理香・登坂 博行(東大・工)
Kiyoshi MASUMOTO、 Tomochika TOKUNAGA・Rika AOYAGI・Hiroyuki TOSAKA

本研究では、仮想的な浸透率、孔隙率分布を持つ不飽和二次元油層を設定し、数値計算により、いくつかの生産操業形態に対する生産情報を取得すると共に、それを観測値として自動逆解析により浸透率分布を求め、使用する生産情報の質(時間的長さや生産形態の違い)などが空間同定精度に与える影響などを評価した。



ネットワークモデルによる炭酸塩岩の相対浸透率予測
Estimation of Relative Permeability of Carbonate Rock by Network Model

鈴木 森・在原 典男(早大・理工)、 植木 松英(公団・TRC)
Shigeru SUZUKI・Norio ARIHIRA、 Matsuei UEKI

孔隙スケールネットワークモデルは砂岩の孔隙本体及び孔隙喉部の形状、サイズ分布、連結関係等をモデル化したもので、相対浸透率及び毛細管圧力の予測に有効である。炭酸塩岩は砂岩に比べて、孔隙本体と喉部のアスペクト比、喉部サイズ分布、孔隙連結数等の孔隙特性に大きな差異を示すが、ここでは炭酸塩岩に対するネットワークモデルの適用性を確認する。



地震探査データによる孔隙率分布予測
Interpretation of Porosity Distributions with Seismic Data

寺西 勇生(早大・理工)、 白井 智・石本 浩一郎(日石開発)、 在原 典男(早大・理工)
Yuki TERANISHI、     Satoru SHIRAI・Koichiro ISHIMOTO、 Norio ARIHIRA

ニューラルネットワークにより震採データと検層孔隙率との相関性を解釈し、ガス田全域の孔隙率分布を予測する。実際のガス田におけるデータによるもので、地質解釈との同異点を確認した。震採データとして、音響インピーダンス、反射強度、位相及び周波数の属性データを使用した。



アブダビ海域の超巨大油田における油水境界面の傾斜とその油層モデルでの表現に関して
The Simulation modeling of a complicated oil water contact within a super giant oil field offshore Abu-Dhabi

平岩 毅(ジャパン石開)
Takeshi HIRAIWA

当社が操業に携わるアブダビ海域の超巨大油田では油水境界面(OWC)深度が地域的に傾斜・偏在する現象がみられる。本講演では地質層序・地域毎のOWC分布の特徴、その方向性を紹介し、その上で各種油層パラメータとの比較を通じてこの現象の原因に考察を加える。更にこの現象を数値シミュレーションモデル化する場合の表現方法及び問題点を提示する。



SAGD法によって形成されたスチームチャンバー上部の不安定性について
Instability of Upper Regime over Steam Chamber by SAGD Process

佐々木 久郎・秋林 智(秋田大・工学資源)、 山崎 誠太郎(秋田大・大学院) 熊谷 直之(公団・技セ)
Kyuurou SASAKI・Satoshi AKIBAYASHI、 Seitaro YAMAZAKINaoyuki KUMAGAI

SAGD法は、重質油層に2本の水平坑井を掘削し、水蒸気の圧力によって重質油を回収する方法 で、近年アサバスカ地域のオイルサンド層を対象として十分高い採取率が得られている。本報告では、SAGD法における水蒸気チャンバー上層部の不安定性に関し、可視化画像および数値シミュレーションに基づき、その特性と生産挙動について報告する。



SAGD法と一体化したビチューメンのオンサイト軽質化技術に関する研究
Study on a new on-site upgrading technology of bitumen combined with SAGD

坂垣 丈二・上村 宏孝・木下 睦・洪 承燮・榎本 兵治(東北大・工) 守谷 武彦(東北電・技開)、 高橋 悟(公団・TRC)
Joji ITAGAKI・Hirotaka KAMIMURA・Atsushi KISHITA・Cheng-Xie Hong・Heiji ENOMOTOTakehiko MORITA Satoru TAKAHASHI

SAGD法と一体化したオンサイトプロセスによるビチューメンの軽質化を目的とした流通式反応装置によるビチューメンのアルカリ水熱反応処理実験を行った。本装置は反応により副次的に生成するコークスを反応室から連続的に排出することを特徴としており、これによりコークスの蓄積を抑制することが可能になった。



中国吉林省扶余油田における微生物攻法ハフ&パフテスト
MEOR Huff and Puff Test in Fuyu Oilfield,China

前角 繁之・張 淑濤・矢澤 仁徳(公団・技セ)・榎本 兵治・洪 承燮(東北大・工)
Shigeyuki MAEZUMI・Zhang Shutao・Nintoku YAZAWA、 Heiji ENOMOTO・Cheng-Xie Hong

石油公団と中国吉林石油集団有限責任公司は「微生物EORフィールドテスト」を扶余油田において実施中である。これまでに述べ34本の坑井に対してハフ&パフテストを実施した。その結果、微生物培養液圧入による原油の増産効果を確認した。また、栄養分のみを圧入した坑井との比較から、微生物を増殖させた培養液を圧入する方法が効果的であることが分かった。



微生物EOR技術の研究:油層岩・油層水常在菌に基づく流れの卓越方向の推定
Research on MEOR;Interpretation of a Stream Based on the Microorganisms Inhabiting in the Reservoir
Rooks and Brine

藤原 和弘・田中 信治((株)関西新技術研究所)、 前角 繁之(公団・技セ)、 榎本 兵治・洪 承燮(東北大・工)
Kazuhiro FUJIWARA・Shinji TANAKA、 Shigeyuki MAEZUMIHeiji ENOMOTO・Chengxie Hong 

石油公団と中国吉林石油集団有限公司は国際共同研究として「微生物EORフィールドテスト」を進めている。試験対象油層より採取されたコアおよび近傍坑井から採取された石油層水中に生息する微生物群を、遺伝子解析技術を用いて調査した結果、微生物相の比較により流れの卓越方向が示された。



多孔質体内におけるバクテリア増殖挙動の不均一性
Heterogeneity of bacterial growth behaviors in a porous medium

楊 延国(東北大・工)、 野村 聡((株)堀場)、 新堀 雄一(東北大・工) 、井上 千弘・千田 佶(東北大・工)Yan-Guo Yang、 Satoshi NOMURA、 Yuichi NIIBORI、 Chihiro INOUE・Tadashi CHIDA

MEORにおいて、シャットイン期間中のバクテリアの増殖挙動はきわめて重要である。本研究では、硅砂充填層を用いてバクテリアの増殖におよぼす浸透率分布の影響、また横方向および縦方向の増殖挙動の違いを調べた。その結果、これらの条件により充填層においてのバクテリアの増殖挙動は異なり、その濃度分布は不均一になることが明らかになった。



アルカリ・界面活性剤・ポリマー攻法の油回収メカニズム
Oil Recovery Mechanisms of Alkali-Surfactant-Polymer Flooding

在原 典男・渡邊 朋子(早大・理工)、 秋田 康幸(公団・TRC)
Norio ARIHARA・Tomoko WATANABE、 Yasuyuki AKITA

アルカリ・界面活性剤・ポリマー攻法における油回収メカニズムの考察を目的として行われたコア掃攻実験及びシミュレーションについて総括的に報告する。回収率に影響するアルカリ濃度、界面活性剤濃度、残油飽和率、圧入スラグ量、及びスラグ圧入法について、実験結果に基づいて考察する。 また、層状油層を模擬した並列コア実験の結果について報告する。



ポリマー生産菌を用いたMEORフィールドテストのための油層内培養に関する研究
Laboratory study on the culture of using polymer producers in simulated reservoir For MEOR field tests

菅井 裕一・木下 睦・洪 承燮・榎本 兵治(東北大・工)、 前角 繁之(公団・技セ)
Yuichi SUGAI・Atsushi KISHITA・Cheng-Xie Hong・Heiji ENOMOTO、 Sigeyuki MAEZUMI

ポリマー生産菌を用いたMEORにおいては、圧入された有用菌が油層内で増殖し、かつポリマーを生産することが重要かつ不可欠である。そこで、フィールドテストの条件を再現した油層内培養実験を行い、有用菌の増殖、ポリマーの生産について評価した。



ポリマー架橋処理による浸透率プロファイルの改善−粘性クロスフローの影響
In-Site Polymer Gelation for Improving Permeability Profile −Influence of Viscous Crossflow

近田 行人・荒川 英一・増田 昌敬・李 元圭(東大・工)
Yukito KONDA・Eiichi ARAKAWA・Yoshiro MASUDA・Wonkyu Lee

所定量のゲル化剤と反応制御剤の2液を交互圧入して試手地層内でゲルを生成させるポリマー架橋処理は、坑井周辺の浸透率プロファイルの改善に有効である。本研究では、地層間にクロスフローが存在する条件下での2液混合による架橋処理を想定して2次元モデルを用いた室内実験を行い、ポリマー架橋処理に及ぼす粘性クロスフローの影響を検討した。



ポリマー架橋処理による油採収挙動の数値計算
A Numerical Model for Predicting Oil-Recovery Performance by In-Site Polymer Gelation

李 元圭・増田 昌敬・荒川 英一(東大・工)、 平 保裕(石資・生産)
Wonkyu Lee・Yoshihiro MASUDA・Eiichi ARAKAWA、 Yasuhiro TAIRA

ゲル化剤(ポリアクリルアミドを主成分とする混合水溶液)と二酸化炭素飽和水の交互圧入によるポリマー架橋処理は、油採収率向上に有効である。この交互圧入段階における流体のゲル化とそれに伴う浸透率低下を数学モデル化して、油採収挙動を予測する数値計算モデルを構築した。一次元並列コアを用いた油採収実験の結果と比較してモデルの妥当性を検討した。



界面活性剤を用いた気泡形成による油層内への空気の圧入性改善の検討
Study on the air injection method to equally to reservoir by the in-situ forming using a surfactant

吉田 慶太郎・木下 睦・洪 承燮・榎本 兵治(東北大・工)
Keitaro YOSHIDA・Atsushi KISHITA・Cheng-Xie Hong・Heiji ENOMOTO

空気圧入法では油層内に均等に期待を圧入することが重要である。そこで、本研究では界面活性剤と空気を油層に圧入することにより積極的に気泡を形成させて気体の均等圧入を図る事を検討した。粒径の異なる砂を用いて浸透率の異なる油層を再現して行った実験では泡の形成が浸透率の小さい層への空気の圧入比の増加を促し、掃攻率の改善が期待できることが示された。



湿式燃焼火攻法の排油機構に関する基礎的研究
Fundamental Study on the driving Mechanisms of super wet combustion

坂本 靖英・木下 睦・洪 承燮・榎本 兵治(東北大・工)
Yasuhide SAKAMOTO・Atsushi KINOSHITA・Cheng-Xie Hong・Heiji ENOMOTO

空気圧入法において、空気中の酸素の積極的利用法として期待される湿式燃焼火攻法の主たる排油機構は、熱水による油の置換作用であると考えられる。そこで高温高圧条件下での水攻による油の置換実験を行った。これにより高温での油−水間の相対浸透率ならびに湿式燃焼により生成する酢酸等の影響について検討した。



エマルション形成モデルによる火攻法のシミュレーション研究
Simulation study on in-situ Combustion by the Emulsion formation model

木下 睦・洪 承燮・榎本 兵治(東北大・工)
Atsushi KISHITA・Cheng-Xie Hong・Heiji ENOMOTO

乾式火攻法の凝縮域において水蒸気の凝縮によりエマルションを形成する原油はエマルションを形成しない原油に対し、より軽質な油油に対して火攻法が実施可能であることが室内実験の結果より得られている。そこで従来の火攻法シミュレーターにエマルション形成機構を加えた改良型シミュレーターによる数値解析を行い適用条件などを検討した。



非在来型ヘビーオイル、オイルサンドのアップグレーティングにおける経済性と環境負荷の検討
Discussion on Economic and Environment Feasibility for Developing unconventional of Heavy Oil and Oil Sands

河田 裕子・藤田 和男(東大・工)
Yuko KAWATA・Kazuo FUJITA

非在来型ヘビーオイル・オイルサンドの開発・導入法について検討した。熱回収法で生産され、改 善された合成原油が採算にのる時期を予測し、改質法別の経済性を評価した。また、CO・コークスと硫黄の排出という環境負荷、製油所側の需要といった面からも考案し、最適な改質法、そして導入法までを吟味した。



原油供給曲線の一試算(Kaufmanの仮定に基づくメキシコ湾における原油供給予測)
Oil Supply Forecasting ; a aggregated process approach

瀧 英完・藤田 和男(東大・工)
Hidesada TAKI・Kazuo FUJITA

既発見油田の個々のデータより、残存する油田の分布を導くとともに、新規発見油田の経済性を評価し地域全体の原油供給量の将来予測を行う。Kaufmanの仮定より分布を推定し、種々の仮定をもうけ油田の経済性を評価する。Kaufmanが北海地域の将来予測を行った手法を参考に、米国メキシコ湾の原油供給将来予測を行う。