大水深掘削技術分科会
1.発足の経緯
メタンハイドレートだけを対象としたハイドレート分科会では、活動範囲が狭く、興味も関係者だけに限られるため、活動の継続が難しかった。このため、ハイドレート分科会を発展的に解消し、技術検討対象を拡げることとした。
また、活動が一区切りついた作井マニュアル分科会との合同分科会とし、作井マニュアル分科会メンバーには極力残っていただき、その継続活動(掘削用語集のメンテナンス等)も含めることとした。
手前味噌ですが、JDCでの調査・研究・オペレーションにより蓄えてきた実績をなるべく日本の石油開発業界内で共有したかった。
なお、掘削技術に限らず、仕上げ開発も分野によっては検討対象として視野に入れる。
2.目的
以下に示すとおりですが、あくまで叩き台であり、参加して頂ける方の意見を重視して、柔軟に運営したいと考えています。
- 大水深掘削・仕上げ・開発等に関わる問題点をピックアップし、明確化する。
(What,
Why:何が問題で、何故問題なのか)
- 当該問題点の解決方法・情報入手先・専門家の情報を整理する。
(How,
Who, Where:問題解決はどのように、どこにある資料を使って、誰に頼めばできるのか。)
- 最新技術レベルを把握する。
(What, Where, When:現状のレベルは何で、どこの誰がいつごろから有しているか。)
- 資料の入手状況により、テーマを絞ってガイドライン(計画・マニュアルを作成するのに必要な項目の整理)を策定する。マニュアルのような大部なものはターゲットとはしない。
- 進捗状況にもよるが、2〜3年くらいを目処に技術資料(冊子)をまとめる。
- ホームページの掘削用語集のメンテも行なう。
3.当面の課題候補
本分科会として当面取り組む検討対象の候補としては、以下のような問題点があります。ご参考にして下さい。
なお、本分科会では、大水深の定義を水深500m以上としたいと考えています。
- ライザーパイプの成立/管理
−固有周期
−ライザーアングル
- ウェルコントロール
−キルチョークライン内の圧力損失(長いライン・低温)
−ハイドレート生成
−ライザーガスハンドリング
- BOPコントロール
−反応時間と緊急離脱
−アキュムレーター能力
- BOPテスト
−泥水と海水の比重差
- 必要掘削リグ能力・機器装置仕様
- 掘削リグの位置保持
−位置データ取得間隔(アコースティク、DGPS)
−緊急離脱
- 坑井の構築/ジオハザード(ケーシング・セメンチング・泥水計画)
−シャローウォーターフロー
−ハイドレート層/低温
−軟弱地盤/BOPコネクター強度
−地層圧・地層破壊圧の小さいマージン
- 生産テスト上の問題
−ハイドレートからのガス生産
−緊急離脱
−ハイドレート生成
−低温
- クルー教育・保安
- 掘削・開発コスト
−掘削リグの大能力化/大容量化
−ロジスティクス
−開発コンセプトの開発
- その他
−ケーシング降下ストリング
−ケーシング抑留時の緊急離脱
−カッティングスのライザー内滞留
4.活動計画案
第1回目の分科会は、メンバーの集まり具合にもよりますが、10月下旬を計画しています。
検討材料は、なるべくJDCで準備して行くつもりですが、参加者の方からのご提供もお願いします。
大雑把に言って、分科会開催は、2〜3ヶ月に1回を目処にしていますが、第1回目の分科会で皆様の提案・希望をお聞きし、計画案を策定したいと思います。
平成15年9月12日
大水深掘削技術分科会
(初代)座長 市川祐一郎