ここでは成東ガス田第一プラントを見学させていただいた。本プラントには4台のコンプレッサーが据えつけられているが、バックアップのためで、常時4台とも稼動しているわけではないとの説明があった。大きなコンプレッサーの能力は58,000m3、小さいものは18,000m3で、生産用に使用されている。現在、本プラントでは日量45,000m3のガスが生産されているが、冬場はもっと増えるとのことであった。前述したように、成東ガス田の水溶性ガスは通常型で、水中ポンプで汲んでいる(これに対してガス水比の高い茂原ガス田ではガスリフトで生産されている)。ポンプは出砂によってベアリングが摩耗してしまうため、その寿命は一般に20,000〜30,000時間である。ポンプの設置深度は350〜360mで、静水位より200mほど低い。生産に際してはFRP製のパイプが効果を発揮している。かつて鉄管を下げたことがあるが、鉄管は腐食してしまった経緯がある。生産ガス中には二酸化炭素はほとんど含まれていないので、腐食の原因は地層水と考えられる。地層水の塩分濃度は基本的に海水と同じ(NaClで30,000ppm)であるが、ヨードの濃度が高い(平均で94〜95ppm)点で海水と異なっている。
ポンプによって汲み上げられたガスとかん水はセパレーターで分離され、ガスはコンプレッサーで圧縮された後、細草ライン、成東ラインなどのパイプラインを通して販売先へ送られる。一方、かん水は送水ポンプを用いて伊勢化学(株)のヨード工場へ送られ、ヨードが分離される。ヨードについては過去の見学記にも詳しく記載されているのでここでは詳細については述べないが、千葉県は国内生産量(年間約7,000t)の90%を、また、世界の生産量のほぼ40%を占め、生産されたヨードのほとんどは全世界に輸出されている。なお、本プラントの敷地はまわりを林に囲まれているため、騒音などで周囲から苦情がくることはないが、花粉症の人にはこたえるとのことであった。 |
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